明日は業者が来ます

今までに約10回の引越しを経験している我が家ですが、近距離の引越しは実は今回が初めて。 前々回の移動時間は新幹線で3時間、前回は車で7時間です。これぞまさしく「引越し」。 ところが今回は自転車で5分という近さ。この近さが私たち家族を混乱させるのでした。

「ま、近いからさ。自分で運べばいいじゃん。」 前日の混乱した頭の中で、何度も繰り返されたフレーズです。 明日引越しとなると、まさに必死。家の中で家族と目が合う度、なぜか皆半笑いです。

ここで登場するキーワードが「スモールライト」。かの有名な猫型ロボットの言わずと知れた超有名な秘密道具ですが念のために説明すると、懐中電灯の要領で光を当てると対象物が米粒並みに小さくなり、しばらく待つか再びライトを当てることで元通りの大きさに戻るという代物。

このスモールライトさえあれば引越しなんてあっという間です。ピカーっと照らしてポケットに入れ、そのまま新居へ。セッティングして再びピカーっとすれば、業者さんを呼ばずとも、いとも簡単に引越し終了!あー、なんて楽なんでしょう。準備地獄の中で同じことを考えた人が今までに何億人いたことでしょう。

長距離移動の時は考えもしなかったことですが、近距離の今回は箱詰めすること自体に疑問が生じてきます。 自転車で5分、歩いてでも行ける距離なのに、なぜわざわざ梱包しなければならないのか。しかも、早ければ梱包してから30分も経たないうちに、さっき貼り付けたガムテープをはがし、箱を開けることになるのです。

資源と時間の無駄ではないか?タンスなんて、中身が入ったまま持ち上げて、ささっと運んでしまえば良いのでは?ベッドだってわざわざ解体しないで、シーツと枕をセッティングしたまま水平に運んでもらえば、新居ですぐに横になれるじゃない? とは思っても、業者にもルールがあるだろうし、20代の女子としては恥ずかしすぎて聞くこともできないのです。

あれこれ考えても明日は引越し。午前中には業者さんがやってきます。手抜き作戦を考えている暇があったら、手を動かさなければならないのです。 引越し前夜、いえ、12時を回っているのですでに当日ですが、我が家の電気はなかなか消えません。

仕方がないので黙々と作業を続けます。明日の朝使うもの以外は箱に入れらるので、まず、朝からの行動を順番に考えます。 起床、朝食、洗顔、メイク、着替え、そんなところかな。じゃあ、枕・シーツは起きてからしまわないと。あと必要なのは洗面用具・メイク道具、部屋着に明日の洋服でしょ?

部屋のテレビやコンポはまだ使うかもしれないから明日の朝かな。あれ?前日なのに意外と出しておくべきものがあるな。今まで「あとでいいや」精神でのんびりしていた私たちが深夜まで必死で作業を続ける中、なぜか誰よりも早くから準備を始めていた母を発見!

あんなにもコツコツと段ボール山を築いていたのにも関わらず、夜更かしせざるを得ないなんて! 地道な努力がさほど報われない、これが引越しの恐ろしさなのです。 あと9時間後には業者がやってきます。一致団結、ラストスパート頑張ろう!

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