段ボールを片づける

ファミリーレストランでの昼食を終えトラックの到着を新居で待っていると、1階の和室にゴキブリが出現するというハプニングが発生!ヤツらは新築といえどもどこからか侵入してくるのです。 たぶん外へ追い払ったよね、というところでトラックがやってきました。

業者さんは手早く壁、床、階段を保護すると、さっそく搬入を開始します。 あれ?お兄さんが1人足りないんじゃない?ヒョロヒョロしたお兄さんがいないんじゃない? 母とひそひそ話していると、トラックの助手席で青い顔をしたお兄さんが目を閉じて座っています。

この暑さだもの、あんなヒョロヒョロじゃ仕方がないでしょう。ただ、その分の仕事をあとの2人でしなければなりません。大丈夫なのかな。 私たちの心配をよそに業者さんの仕事は早く、家具・家電をささっと搬入し、設置。あっという間に新居に生活感が出てきます。

「これはどこに運びますか?」「この向きでいいですか?」などというやり取りをしているうちに、気が付けばトラックが空になりました。 そして空っぽだった新居に段ボールの山が出来上がったのでした。

引越し作業終了かな、と思ったところで、「10分間サービス、何をしましょうか?」とリーダー。 何でも引越し作業終了後に、依頼したことを10分間何でもやってもらえるというお得なサービスがあるとのこと。 こんなにもお世話になったのに申し訳ないと思いつつも、家族会議の末に高いところの蛍光灯を設置してもらうことにしました。

まだまだ暑い時期の引越しでしたが、途中1人が戦線離脱したのにも関わらず新築の引越しを滞りなくやってのけた業者さん、本当にありがとうございました。 さて、大変なのは荷解きです。使用済みの段ボールは数日後に引越し業者が引き取ってくれるということで、資源ごみの日を待たずとも新居ですっきり爽快ライフを送れます。

ただ、そのためには早めに目の前の段ボール山を崩さなければなりません。 何はともあれまずは寝床の確保が最優先。疲れのあまり倒れそうになったとしても、ベッドさえ何とかなっていれば横になれますから。 先ほど組み立ててもらったベッドにシーツをかけ、枕を置いてスタンバイオッケー!よし一度横になろう、と転がってみると、ベッドの横には段ボールの壁がそびえたっています。

そりゃそうなのです。6畳から5.5畳への引越し。部屋の中にある空っぽのタンス、空っぽのスチールラック。そこに段ボールの中身を詰め込んで、ようやく生活スペースが生まれるのです。 何も荷ほどきをしていない状態では、部屋の出入りですら大変なのです。このまま夜を迎えると何かの拍子に段ボールが崩れ、押しつぶされてしまう恐怖におびえて眠ることになってしまいます。

休憩時間を取ることを諦め、段ボール箱との長い戦いが始まりました。 リビングダイニング周辺では母が荷解き中です。 「夕飯、外食ね。」 当然そうなりますね、キッチンなんてまだ使える状態ではないし、冷蔵庫も空っぽ。引越しそばを作ろうにもどんぶりと鍋は段ボールの中です。

「オッケー。それまで部屋の片付けするね。」 ゆっくりやれば良いんだからねー、と母は言うものの、押しつぶされないためには山を低くしなければならないのです。 まだまだ暑い夏の夕方、終わりの見えない作業を黙々と続けるのでした。 その後の外食先で、朝仕事に出かけた家族と待ち合わせ。 食事中、今日の大変さを順々に語っていく私たち。その中でも一番盛り上がったのはヒョロヒョロお兄さんの話でした。

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